宝塚歌劇宙組公演 出待ち編

9階の劇場から1階に降りてきたら、エレベーターホールに小さな人だかりがあった。「出待ち」をしている様子。ヅカファンのデマチ・・・このフレーズにそそられたYと私は、好奇心まる出しでそこに加わった。

ビルを利用する人が誰でも使う普通のエレベーターでタカラジェンヌたちは降りてくるらしい。
「ピンポーン」(エレベーターが着くと鳴る音)
オリキらしき人にガードされ早速登場。ファン達の間を通るのだけど、押したり、騒いだり、駈け寄ったりするならず者はいない。みんな静かにお気に入りが来るのをじっと待つ。
私たちは顔も名前もわからないけど、人気スター(きっと)には「お疲れ様でしたー」の声がかかっていた。
誰だろう?うんと風格のある男役の人。
「よくってよ。私を写してもよくってよ。」って感じのゆっくりした歩み。他の人とは違う空気。さすが、タカラジェンヌ。ちょっとうっとりしたわ。

「ピンポーン」(エレベーターが着くと鳴る音)
一瞬緊張し扉を見ると、時々上の会社のオヤジ集団が出て来たりするのだった。そう言えば、この上の文化センターに通っていた友は、扉が開いた瞬間、待ち構えたファンにバババーってフラッシュたかれてビビったことがあると言ってたっけ。
やがて警備員が「今の人で最後でーす。」と言い、ファンはすぐに静かに退散。え?こんなにあっさり引き上げるの?本当はこれからじゃないの?と疑ったりはしないのねえ。
結局、トップスターの和央ようかは見ることができなかったけど、出待ち体験はなかなか興味深いものでありました。

ちなみに、会場で販売されていたグッズは、パンフ、ビデオをはじめ、ステッカー、フォトカード、ポスター、メモパッド、ハンカチ、タオル、Tシャツなど結構ジャニーズっぽい。
変ったものでは、扇子、てぬぐい、風呂敷があった。