ちょっとトリップしてみた

夕暮れの教室に、思い出すのは教育実習で母校へ行ったときのこと。

ふらっと入って来た高1のNくんは、バスケが大好きなこと、今は弱小な部だけど県大会に出るのが夢だってことなんかをいっぱい話して、
「県大会に出たら、ぜったいに見に来てよね。」
「おう。(県体は無理だよなあ)」
「約束だよ。」
こんな会話をした、放課後の教室。

その後も暫く何人かと連絡をとっていたけど、Nくんも時々手紙で近況を知らせてくれた。
1年の終わりにレギュラーになり、2年で地区入賞して、目標ってより夢って感じだったのに、弱かったバスケ部はついに県大会に出た。
それから、Nくんはバスケの強い大学に入って、普通に就職して、数年後に親の会社に転職した。バスケもやっているみたい。

なぜ、そんな教室の思ひ出話かと言うと、
「職場でやったらいかん。正式採用取消されるぞ」
人やさ観たばかりのYが吼えてたから。確かに。

教生のせんせーはね、ガッコであーんなことはしませんでしたけど、初夏の夕暮れの教室へ、ちょっとトリップしてみました。
「僕のことを一生忘れないでね。」と手紙に青いことを書いたなんて、キミは忘れているだろうなぁ。