カット

Nという某自動車部品メーカーは、一般社員の賃金を5%カットするらしい。
役員や管理職の賃金カットはよく聞くが、一般社員のカットは聞いたことがない。Nほどの人数なら、相当な金額だ。
これは人件費をカットしているのだから、雇用だって安心できないだろう。

Nはうちと同じような会社だ。うちでも人件費は確実に削減する方向にある。白羽の矢が立っているのは、この支店の女性。
つまり私だって渦中の人。
一人分の人件費を削減するってことは、人をひとり減らせ!ってことだ。
一人分の利益を上げればそれでいいが、出来ないから削減するのだ。
ということで、本部からヒアリングに来て、業務分担や内容の見直しが進められている。
担当者も、これで効果が上がるとは思えないらしいが、上からの特命なので、一応提案は出さねばならない(と言っていた)。

今は、客先との営業窓口から事務処理まで全てを行っているが、営業的業務だけする人と、事務だけする人に分けるパッケージ業務の取り入れを提案されている。
将来的に、事務方はアウトソーシングしたいのだろう。
しかし、交渉や調整などのやっかいごとばかりの担当も、頼まれ仕事の事務ばかりも、どちらもやり甲斐などないのでは?
不景気は、やり甲斐とかやる気とか、そういうのも奪っていくものなのね。
今も、面倒な立ち上げ仕事をすぐ任せられる私は、やっかい担当になるのだわ、きっと。
ま、なんとかなるさなあ。