『チョコレート』

邦題は『チョコレート』
主人公の男がいつもオーダーするのがチョコレートアイスクリーム。目の前で交通事故に遭い亡くなった息子が好きだったチョコバー。そして黒人の肌の色。
それらを意味する邦題はあまりに有名で、物語のキーにもなっている。

原題は『Monster's Ball』
死刑執行囚への恩情のことを言う。
映画を観る前は、Monster's Ball・死刑囚への最後の施しと言われても、ピンとこないが、後で振り返ると、原題はより、監督の云う所の「喪失と償いについての映画」のイメージに近く、死刑制度や南部の人種差別問題にポイントを置いている気がした。
この原題を見逃さないかどうかで、印象も違ってくるのでは?(冒頭シーンにテロップ有り)

とんでもない邦題がつくことがある中(「愛と野望のナイル」とか)、『チョコレート』なかなかだけど、私がこれはいいと感じたのは『初恋のきた道』。
英語の『The Road Home』、原題の『我的父親母親』、どれよりもよい。
今日の予告編では、チャン・イーモウの新作があった。楽しみ。
ザ・ロイヤル・テネンバウムズ』も面白そうだったなあ。これ、スマステあたりが取り上げそうな気がするなあ。くだらなさ気だから。

ハル・ベリーの演技はさておき(良くないと言う意味ではない。上手いかどうか分からないだけ。)、とても魅力的だった。惚れるかも。