「戸惑いの日曜日」

アパッチ砦の攻防」(96年)を加筆し再演。
三谷幸喜脚本、佐藤B作演出。

初演の評判通り、すごく面白かったー。
爆笑。
ウソにウソを重ねて大騒動のいつもの笑いだけど、
巧妙だけどどこか抜けているウソがよく出来ていて、
いったいミタニンの頭の中はどうなってるのかと、感心してしまう。
きっと理系の人間の思考回路だろう。
幕間挟んで芝居は2時間半、最初から最後まで飽きずにずっと面白い。

だけどこれどっかで見たぞ。そうだあれだ。
今まで見た面白ナンバー1の「イット・ランズ・イン・ザ・ファミリー〜パパと呼ばないで!」
レイ・クーニー作、山田和也演出。
うそを重ねる笑いはよくあるけど、
部屋の窓やカーテンの使い方とか、役のキャラクターが似ている。
シチュエーションコメディは似てしまうのか。

会場は中日劇場
当日券のB席だったけど見易くてよかった。
ただ、ここは団体客やせんべい臭いおばちゃん多し。
芝居に興味ない御招待できた客。年齢層が高い。

娘の婚約者役が小林十市で、
妙に姿勢よくて、バレエのターンや5番ポジションをするのが可笑しい。
でも絶対おばちゃんら、世界的バレエダンサーって分かってないだろー。
もしかしたら三谷さんも知らないかもしれん。

そんなおせんべおばちゃんたちもドヒャドヒャ笑ってて、
喜劇って本来こういうもんだよなと思った。
観劇の雰囲気は今イチだったけど、
批評家じみた演劇好きたちでなく、先入観なくただ面白くて笑って貰えるのは嬉しいよね。