偲ぶ

思い出深いお二人が亡くなった。
俳優のフィリップ・ノワレさんと作家の灰谷健次郎さん。

フィリップ・ノワレさんの「フェラーラ物語」がよかった。
セカンド上映で観たからパンフは買えなかった。
中年の医師が若い美しい青年に恋をする、静かで美しくてとても哀しい話。
レンタルにもないし、VHSは出てるようだけどDVDはないみたい。
もう一度見たいなあ。

灰谷健次郎さんの「兎の眼」は児童文学だけど、大学の時に読んだ。
その頃にドキュメンタリーをたまたま見て読んだ、
<a href="http://bookweb.kinokuniya.co.jp/guest/cgi-bin/wshosea.cgi?W-NIPS=9833468373">「ダックス先生と40人の子どもたち/鹿島和夫」</a> と言う本にえらく感銘を受けて、
あとがきに寄せておられた灰谷氏の「兎の眼」を読んだところ、
こちらも忘れがたい本になった。

鹿島先生の本は、どれだけ読んだか分からない。
その頃にあった本は、多分全部読んだ。
「ダックス先生と40人の子どもたち」は、何回読んでもいつもすばらしい。
音読すると特に。
子供、好きじゃないんだけど、
これを読んでいると「子供は宝物です」と思う。
もう手に入り難い本のようなのでたいせつにしよう。

あんなに好きだった本なのに何年も開いていないな。
鹿島先生はお元気だろうか。
今読んでも「子供は宝物です」と思うだろうか。