「ラスト・コーション」

一週間に映画を2本観ました。月イチゴローの1位と2位。
まず「ラスト・コーション」

舞台は第二次大戦中の香港と上海。
抗日活動をしている学生演劇部の男女グループが、
親日家イー(トニー)にスパイとして近づき、女(タン・ウェイ)に誘惑させ殺害を企てる。
夏休みのイベントのはずが、やがて本当のスパイ活動に。
スパイとして近づいたはずなのに、やがて愛に。

”過激な性描写”ばかり随分話題になってて、損してるんじゃないの。
それで観るのやめた人、見た方がいいよ。
心理描写がしっかりとされていて、さすが金獅子賞って感じです。
重い内容だけど、映像が美しいので(衣装も素敵)息苦しくありません。
ストーリーを追いつつも、後に印象に残るのは心情的なもの。
設定や動機が不自然な気はするけど、陳腐な感じはしない。

このところ、吾郎の感想があまりあてにならん。
よかったのは同じだけど、ポイントが自分と微妙に違う。
パンズ・ラビリンス」はスペイン内戦に振れず、ファンタジー色のコメントだったし。
これ全然sex映画じゃないじゃんか。
でも「sexシーンにこれほど意味のある映画はない」は納得。涙出ないけど。

そのシーン、あんなに話題になったほどのこともなかった。
(どんなもんを想像してたのか!ってことだが)
どれが脚だか腕だか、どれが男だか女だか判らないほどもつれ合ってて、
ドラリオンかっ!上海雑技団(映画の舞台も上海)かよっ!と。
身体が柔らかいってスバラシイね。めくるめく世界がそこに。
色仕掛けで情報得るってまるで特命係長。