「ジェヴォーダンの獣」と「アメリ」

2日で映画を2本観た。どっちもフランスの作品。

・「ジェヴォーダンの獣
B級アクション好きのKさんが面白がっていたので、「カタクリ家の幸福」を蹴って、これを観た。
不思議でヘン。
だって、中世のフランスが舞台で、衣装はヅカちっくでゴージャス、バッハ風ヅラでフランス語をしゃべるのに、いかさまっぽいカンフーアクションシーンが満載なのだ。
しかも、ゲームの様な激しい効果音(ドスッ、バコッ、グァゴッ、バシーッ)やスローモーション(南極物語風)の多用。笑える。R12指定。
突然踊り出す「踊る、マハラジャ」のように、突然カンフーする「ジェヴォーダンの獣
本気なのかふざけているのかよくわからん。本気だと思って観ると、つまらない。ふざけた映画だと思うと面白い。
ふざけていたことにしておこう。

・「アメリ
東京で大ヒット―名古屋人がヨワイキャッチだ。
でも、ミニシアターの大ヒットは、当たりが多い。これも、面白かった。
アメリがチャーミングで、可愛い。エスプリが効いていて可笑しくて、観終わった後は気分がいい。
空飛ぶ絨毯に自分が乗っているようなカメラワークが、変っている。連れは酔ったらしく、顔色が悪い。
バイキング、フライングカーペットの類は苦手だが、本当に飛んでいるみたいでワクワクした。空飛ぶ夢をたまに見るから、慣れているのかも。
フランス版ポスターは緑色がメインカラーだが、日本では赤で仕上げてある。緑なのは、補色にして赤を際立たせるためか?
映画の中でも、インテリアや服、小物、小道具に赤が効いている。
子供のアメリが指人形みたいにラズベリーを10本の指にはめて、パクパクっと食べちゃうシーンがある。楽しそう!こんな風に苺を食べてみたいよう。
デリカテッセン」の監督なので、どことなく怖くて笑えるところや、音楽の使い方が共通だ。あっちはかーなりシュールで怖いけど(でも好き)。

映画の後、沖縄料理「えん」へ。
惹かれるメニューがいろいろあったが、観る前にパニーニを食べたから、あまり食べられない。おまけにヤツは乗り物酔いだ。
海ぶどう、島らっきょの天ぷら、ゴーヤーチャンプルを慎ましく頂く。
海ぶどうは無味で、タレがところてんの味。島らっきょは、かりっとして美味しい。
ゴーヤーは炒めると苦味があまりなく、食べ易い。もっと苦くても平気。ソーキそばが美味しそうに見えた。
今度は食欲のある時に来よう。