今更「広告批評」

ホーキンスが載っていないーー。好きなのにー。

5段組メンバーインタビュー。
既出の話が多いが、他誌とは違う視点でのアプローチや、5人の違いが分かる構成になっているのが、面白い。

CMの仕事に対するスタンスの違いが、面白かった。
意見を積極的に出す木村。
監督の考えた枠内で取り組みをする他の4人。

どちらがいいとは言えないが、個人的には、監督に任せることにプロ意識を感じる。
要は商品が売れるか売れないかが重要で、面白いCMを作成することが目的ではないからだ。中居らがその商品を度々アピールするのは、それを理解しているからだろう。
木村の場合、CMを作ること自体に興味があるようだ。
もっとも木村拓哉が起用されているだけで既に価値があるわけで、実際それで効果が上がるのだから、CMとしては成功だ。確かに木村のCMは目を引くし、いい。

彼が制作過程で意見を出すのは、それを受け入れてもらえるからだろう。
木村に必要なのは、ダメ出しできる人間だと思う。
だから、SMAP内では木村の意見が通らないというのは、いいことだ。
スマステ2のサイトで鳥越さんがいい指摘を慎吾にしてるのだが、人から愛を持って意見してもらえると言うのは有り難いことだ。
スマにダメ出ししてくれる人、少ないだろうな。
リエーターたちは、私たちがドリーマーなように、彼らも夢見させてもらってるようだしね。

他の内容はそれぞれらしくて、ここで美意識を語るのはゴロちゃんらしくて、可笑しかった。
慎吾が学校では出来なかったお勉強を今してること、剛の一生懸命さの分かるエピソードもいい。ここでも、メンバーの話をする中居。分り難さは相変わらずの、木村さん。分かったんだけどね。

SMAPはユニット、データベース化説」
そういう考えもあったか。なーるほど。でも、それを世代で位置付けるのは安直じゃないか?

SMAPヒエラルキーは適用していないが、私が好きなのは、SMAPというグループの空気や関係性だ。
個々のデータとしてその背景に意味がないならば、1×5は5でしかない。
それを5乗にしているのは、データベースではないからだと考えるが。