「コンタクト」 新名古屋ミュージカル劇場

「キャッツ」「オペラ座の怪人」以来の劇団四季の舞台。
浅利慶太、好きではない。
長野五輪開会式の演出はなんだかだし。
閉会式はなぜか欽ちゃん司会の長野。仮装大賞だけでいいのに。正月の欽ちゃん、怖かったなー。

「コンタクト」はトニー賞受賞のダンスプレイで、演出・振付はスーザン・ストローマン。
ダンスは好きだし、Sさんも職場のNもよかったと言うので期待していた。
観た感想は、あっと言う間に終わった感じ。よかった。
ブロードウェイのオリジナルを日本版にすれば、センスや雰囲気、表現が田舎臭くて劣ると思っていたのだが、これはこれで見応え充分。セクシーで華やか。センスをカバーするだけ技術もあるのだろう。

3部構成。
Part1 「SWINGING」
ブランコに乗る女性の絵画そのままのステージ。18世紀の貴族の男女が戯れる。当時の貴族の遊戯とは性的ニュアンスを伴っており、その「大人の遊び」を表現している。
ダンスというより曲芸。あんな事まで出来るのか四季団員。

Part2 「DID YOU MOVE?」
50年代のNYのイタリアンレストラン。横暴なマフィアと従う妻。夫が席を立つ間の妻の空想の世界を描く。
婚約中のカップルや妊娠中の夫婦を店の客にして、この夫婦と対照的にあることを強調したようだ。なるほど。
ウエイター長・吉元和彦のダンスは切れがいい。キャスト全員による群踊は見事だ。

Part3 「CONTACT」
現代のNY。仕事で成功するものの、多忙から生きる気力を失った広告マンと魅惑的な黄色いドレスの女との出会いを描く。
キャスト変更され、黄色のドレスの女が坂田加奈子に。一昨日の昼にHPで確認した時は高久舞だったが、夜には坂田になっていた。マイケル・ワイリーは下村尊則
坂田はクールで魅惑的な女性を上手く表現していたように思う。マイケルは吹替えかと思った。洋画の声優のような台詞回し。
東京公演の加藤敬二は、ダンスが出来ないように見せるのに苦労したそうだ。
ダンスが出来ないことを表現するにはダンスが上手くなくてならない。歌が上手くなきゃモノマネ出来ないのと同じだ。
踊るのはスウィング。CMで見るシーンもここ。
この作品、何かに似ていると思ったら、AMPの「THE CAR MAN」。カップルが戯れるダンスなどそっくり。

テーマも面白く、ダンスも十分に堪能できるステージだった。楽しい。
一番驚いたのは、マフィア&マスターのバク転。オジさん(だよね?)なのに。