京都国立博物館 (2) 龍馬に惚れ

勇さんは漢学を勉強されていたからか、中国風な書き物も残しているし、モテてモテてしようがない歳は、もらったラブレターを見せたくて実家に送っておる。
書の少ない沖田くんの山南の死を伝える貴重な手紙やら、「近藤は天狗になっておる」の、あのくだりが記述された手紙もあったりして。
あ、こんなものもある、こんなこと書いてるよと、混み合う館内で、ガラスにへばりつく我ら2人。

隊士名簿は、映画やドラマや本に出てきた人々の名が、ずらりと。
こんなに若い人々が士気挙げて頑張っておったのだなあ。
つい大河のキャスト表を重ねる。
坂本龍馬はすっかり江口洋介に脳内変換。昨年の映画で龍馬(のそっくり愛人)がハマっていて、何を見てももう江口のあんちゃんしか思い浮かばない。
土方も山本耕史でイメージ通り。
すまんがまだ局長はトミーズ雅だ。だって、<a href="http://www.kyohaku.go.jp/tokuchin/sinsen/hp17-28j.htm">写真</a>を見るたびに雅がそこに。

●勇の妻ツネが刺繍したどくろの稽古着と<a href="http://www.kyohaku.go.jp/tokuchin/ryoma2003/sc228-41j.htm">龍馬の紙入れ</a>がおされ。
龍馬はなかなかセンスのいい人のようだ。
筆マメくん坂本龍馬が、姉の乙女に宛てた手紙の数々は、じっくりじっくり読みたくなる文で、解説ブック『坂本龍馬 その手紙のおもしろさ』を買って帰ってきた。
龍馬の手紙、文字遣いから表現から書き方までユニークで、内容も面白い。
熱く思想や戦略を語っているかと思えば、家族や妻を気遣う優しさもみせる。
魅力的な人であったのが伺える。
大勢のファンがいるのが分かった手紙の数々。

龍馬はシスコンなのか。この姉・乙女には相当な数の、すんごく長いお手紙をしたためている。
乙女が出家すると言い出した時の返信で、私は龍馬に惚れたよ。
出家すれば、色々な宗派の教えを覚えるといい。遊説で国中を無銭旅行できるからそれはいいね、と。でも、そうすると悪い夢を見るらしいよと、つまり出家はやめろと、ユーモアたっぷりに乙女姉さんにアドバイスしておるのだ。
音声ガイドでは、姉乙女のことを「おとめ姉さん」と言うのが、ツボ。
そして、真言宗を「シンゴン志う」とか「しんごん」と書き、文中に何度も出てくるので、「しんごがいっぱーい」と喜ぶ。
乙女姉さんは龍馬からの手紙を大切に保管していたので、このように今見る事ができる。