ミュージカル

なぜ日本では気軽にミュージカル鑑賞ができないか?

日本では文化として、根付いていないからだろう。
触れる機会も少ない。
映画には行くけど(それも近頃はビデオか)、生モノは観に行かない。
観る人は何度も観ているが、そうでない人には未知のもの。
生で観たいとは、思わないのだろう。
江戸時代は歌舞伎など大衆の娯楽が、もっと盛んであったろうに。

でも、チケットが簡単に手に入らないのも実情。
前売りを手に入れていなければ(しかもなかなか取れなーい)、観られない。
これでは、気軽に鑑賞とはいかない。
チケットも高い。悪循環だろうが公演数も少ない。
エストエンドやブロードウェイのように、あれだけ専用劇場で公演が毎日行なわれていれば、
ボックスオフィスやオフィシャルの売場でチケットを売ることができるのだ。
ならば、映画のようにふらっと観に行ける。
お金がないのではなく、それにお金を落す人が少ない。
コンサートにはわりと多くの人が行くので、食わず嫌いも多いはず。

そして、地方では環境が整っていない。
東京が10なら、大阪は3くらい、名古屋や福岡では1にも満たない公演しかない。
コンサートは来るのに、演劇やミュージカルは東京のみで、
大阪でさえ殆ど上演されず、公演日数もうんと少ない。
これでは、よほど気合を入れないと目当ての公演も観られない。
古典芸能となるとまた別で、福岡の博多座とか京都の南座とか名古屋の御園座があるけど。

これらを考えると、好き嫌いは別にしても、劇団四季はエライね。
親子シートがあって、地方の専用劇場でロングラン公演をしている。
四季でミュージカルを初めて観た人も多いだろう。
私も、お子様向けショウでない、本格的な初ミュージカルは「キャッツ」

それでも、観られない人もいる。
NHK教育やBSで舞台中継を放送しているが、民放ももっと放送すればいい。
そうすれば、もっと生で観たいと思う人も増えるはず。そして公演も増える。

「生」は機会を逃すと、二度とそれは観られない。
早くそれに気付いて、今しか観られないものを多くの人が観てほしい。
先日「オンユアトウズ」を逃したのを後悔してるので、アツクなってしまった。
明日は、歌舞伎を見に行くであーる。

(日本語でミュージカルはヘンと言ってた人がいたけど、んなことはない。
面白いものは面白い!いいものはいい!楽しいものは楽しい!)