秘湯

恵那に温泉なんてあるのかよ?と思いつつ、リピーターに(半ば無理くり)連れられ岩寿温泉に。
仕事をそそくさと終え、車で1時間くらい。
思いの他山奥で雪も少し積もっていてびっくり。
ノーマルタイヤでよかったんかー、おい。
何がいいかと聞かれると、コレと言えないけどなんかいい!と、気に入ってるらしい一軒宿に泊まり、昼前には名古屋に帰着。

確かに、なにがよいか問われると困る。
建物もおもてなしも古臭く、食事も普通だけど、
観光旅館ぽくなく湯治宿のようなひなびた雰囲気、情緒がある。
うるさい団体客がいない。
若いカポーがいない。
客は多そうなのになんとなく静かで落ちつく。
家族風呂が自由に使える。こんなとこかな。

着いて食事の前に、ひと風呂。
まずは大浴場に。(ぎょ、一髪変換で”大欲情”と出るうちのPC)
大浴場なのに、あれえ誰もいなーい。貸し切りー。
滑って転んでも、助けてもらえん。
誰もいないので、ここ女湯だよな?と一瞬不安になる。

お風呂の後は食事。
胡麻味噌だれの五平餅、美味しい。
山の料理は味付けが濃くて、塩分取り過ぎて咽が乾く。
ビールビール、風呂上りだしビール!と行きたいところだが、
雪の温泉なので、アツアツの熱燗もね。
食事して戻ってきたら、おとこがー。
スキーにも最近は行かず、旅館に泊まる旅もしないので、こういうのを忘れておった。

んで、また温泉へ。
家族風呂は、空いてたらどこでも予約なしで自由に使ってよいのです。すてき。
家族連れも若いカポーも失楽園カポーもいなさそうだし、いつでもどこでも君たちどうぞ!な感じ。
部屋のすぐ隣が露天の家族風呂なので、「うちの風呂」と言いながら、夜も朝もここを利用。
木の香りがして湯加減もよくて、ゆっくりできて気持ちいいー。
夜は真っ暗で分からなかったが、朝は山の雪景色が美しい。
いつもは朝風呂など面倒だけど、朝も入りたくなる「うちのお風呂」だった。

部屋には、おこたがあるのです。
一晩一度もテレビをつけることなく、こたつに入ってまた飲むですよ。
ごろごろしながら、過ごすですよ。
あ、部屋の暖房の調節ができないのがいかん。
寝るときも点いたままで、熱いのに暑いです。
朝起きたら、やはり咽がカラカラでやられていた。

ただ温泉入って寛いだだけだったが、どっちかと言えばお風呂めんどくさーな自分も、
温泉いいなーと、ほかほかして帰ってきました。